丸眞株式会社様は、昭和41年(1966年)創業の愛知県名古屋市に本社を構えておられる繊維専門商社様です。タオル製品をはじめ、寝装品・贈答品・インテリア・雑貨等に至るまで幅広い繊維製品の商品企画・製造・卸販売業務、及び貿易業務を行う総合商社として、国内トップクラスの業績を誇っておられます。
この度、社内の RPA 業務を推進して成果をあげてこられた、デジタルマネジメントストラテジー事業部の田上涼太様と増田汐里様にお話を伺いました。(インタビュアー:株式会社日本ユニテック 太田紀子)
太田: 今日はお時間をとってくださりありがとうございます。まず初めに、RPA を導入しようと思われたきっかけを教えていただけますか。
丸眞様: 社内での定型業務が多く、社員1人1人の負担が大きくなってしまって残業などの問題に繋がっていたため、どうにかこの状況を改善できないか…ということで、RPA ツールを探し始めたのがきっかけです。
太田: どのようなステップで RPA ツールの中から UiPath 導入を決定されたのですか?
丸眞様: まずは、展示会などで情報収集をしました。その後中小企業大学校での講座を受講させていただき、RPA に対する具体的なイメージを掴むことができ導入に至りました。
太田: RPA ツールは沢山ありますし情報収集も大変ですよね。中小企業大学校で丸眞様にお会いできご縁を感じました。ところで、これまでどんな業務を自動化されましたか?効果はいかがでしょうか?
丸眞様: 主に、新商品の商品登録を今までは人の手で基幹システムに登録をしていましたが、その登録業務を RPA で自動化を致しました。効果としては、まず一番は作業時間が大きく削減できたことです。
自動化にあたって RPA に登録をするためのデータは一部作成をしておりますが、その時間を合わせたとしても、各担当者が手動でシステムに入力をしていた時と比べると全体としてかなりの時間削減になりました。一例ですが、1回の作業に約8時間かかっていた作業が、平均で約半分の4時間ほどで終えられるようになりました。また、人的ミスが自動化前よりも少なくなり、修正する手間も省けたように感じます。
太田: 時間の削減効果もそうですが、人的ミスが減るという点は作業者の精神的負担を軽減できるという面でも効果があるようですね。これが意外と大きい効果ですよね。RPA を導入推進するにあたって、どんな課題がありましたか?
丸眞様: 業務自体が途中途中で人の判断が必要なものが多く、なかなか RPA での自動化を全体を通してすることができないという課題がありました。
太田: 自動化のようで自動化ではない…そんな状態ですね。どう対処されましたか?
丸眞様:そもそもの業務自体の人の判断のタイミングを変更して、判断の回数を減らせないか?と、最初に業務の見直しを行ってからスタートし自動化を進めました。
太田: すぐに実装にかからないで、まずは業務を見直したのですね。たしかに必ずしも今の業務フローが最適かというと、そうではない場合も多いですよね。最初に RPA 化するのに適したフローに調整してから実装することが成功のカギですね。
太田: 弊社のオンライントレーニングや開発サポートを利用していただきましたが、いかがでしたでしょうか?
丸眞様: トレーニングでは参加した1人1人が理解するまで丁寧に説明をしていただけたため、基礎知識を全員が習得することができ、開発をスタートする際スムーズに取り掛かれました。
開発サポートでは事前の質問に対して、また、その場での質問にもすぐにご回答いただくことができ、開発を長時間止めずに進めることができました。
太田: ありがとうございます!メリットを感じてくださったようで嬉しいです。さらに改善を重ねてより良いサービスを提供できるように励んでいきたいと思います。
太田: この機会に、これから UiPath を導入される企業に向けて、RPA 導入を成功させるアドバイスがあれば教えていただけますか。
丸眞様: RPA を導入後はどうしても費用対効果の面で大きな成果を求めてしまい、RPA 推進があまり進まない状況に陥ってしまうことがあります。まずは小さなことから少しずつ自動化することから始めていくことで、後に大きな成果に繋がっていくと思います。
業務選定の段階では無理に自動化をするのではなく、現状の見直しなどから始めるなど現場の状況にあった形で進めていく方法でも良いのではないかと、今回 RPA を導入して感じました。
太田: ありがとうございました。今後も丸眞様の RPA への取り組みに伴走しながらお役に立てますようサービス向上に努めてまいります。インタビューにお答えくださり、ありがとうございました。